第62回奥州南部鉄器展 入賞者 発表!

奥州市南部鉄器まつりでは毎年、組合員から新作品を募集し奥州南部鉄器展を行っております。

 応募総数は21作品。審査員は、長嶋 宏之氏(岩手県工業技術センター産業デザイン部上席専門研究員)、岩清水 康二氏(岩手県工業技術センター素形材プロセス技術部主査専門研究員)です。

今年は初の試みとして、まつりにご来場の皆さまにも投票していただき、「話題賞」としました。

■岩手県知事賞  

鉄瓶 丸形桜  

下野 典行

使いやすそうな小振りな鉄瓶で、全体の佇まいに強く目を惹かれた作品です。一番の主役は肩から胴にかけての繊細な桜の紋様ですが、ツマミなども同じく桜をモチーフにしており、全ての要素が、出過ぎず、引き過ぎず、バランス良く主張し、非常にまとまった印象を抱きました。

■奥州市長賞  

鉄瓶 ハリネズミ(大)

村上 怜

以前に出品された作品の容量違いですが、前作比べて、トゲを模した霰の整然さや細部ディテールの処理方法など、格段にレベルが上がっているように思いました。ツマミのハリネズミは、あいかわらず、つい触れたくなるかわいらしさでした。

■奥州市議会議長賞 

角型釜 

佐藤 守巨

繊細さや緊張感よりも、素朴さ、おおらかさを感じる作品です。紋様や種物も縄文土器に見られるような意匠が施され、素焼きの器のような素材感も感じます。一見、無造作とも見えますが、胴の形状は非回転体で、高い製造技術にも感心されられました

■奥州商工会議所会頭賞  

フライパン モナリザ 

㈱及富

見る角度によって現れるモナリザの不可思議さは、まるでアートのような作品です。この細かいディテールの再現に要した工程も想像できません。フライパンとしては非実用的ですが、お肉を焼けば反対向きのモナリザの焼き目が…なんて想像するのも楽しいです。

■(一社)奥州市観光物産協会会長賞  

WAKKAS 750 

及源鋳造㈱

容量計算による小型化、様々な熱源を対応する形状、ピンによる蓋のアレンジ、アウトドアでのユーザーニーズを考え抜いた製品と思います。また、ふっくらした形状は美しく、非常に綺麗な仕上げも相まって、目の肥えたアウトドア好きも納得する商品と思います。

■(一社)奥州市観光物産協会会長賞 

コースタートレー(エスニック・フラワー) 

㈱及甚

アール・デコ風の文様が目を引くコースター2種類です。裏側には織物のような肌が施しており違った印象を持ちます。矢筈模様のように見える木部とのコントラストも美しく、落ち着いた美しさを感じました。

■話題賞 

球型急須  

㈱及富

南部鉄器まつりにご来場の皆さまからの投票では、こちらの作品が1位になりました!